転校した友達の家の前まで行った

小学生の頃、

近所に同性の友人が少なく、親しくしていた人が2人いました。

エリちゃん

1人は、本当に近所で私の家から見える距離。

クラスの人気者で、少しボーイッシュなサバサバした女の子のエリちゃん。

大抵は同じ保育園からそのまま全員同じ小学校へ入学するのですが、エリちゃんは珍しく小学1年生で出会い、同じクラスになり、2年生で転校して行った本当に短い間の友人。

でも近所で一番家が近く、毎日遊んでいた。

何より大好きだった。エリちゃんはサバサバしていて性格もとってもいい。憧れの人でもあった。

実家の窓から、今でも見えるエリちゃんの家。

しばらく手紙のやり取りをしていたけれども、段々と手紙が途切れていき、小学校を卒業する頃には途絶えてしまった。

その後、今現在までエリちゃんに会うことはなく、

同じ学区内なので、高校が一緒の子もいるはずなのだけれども、誰からもエリちゃんの話を聞いたことはなかった。

自分と同じ高校にいる、エリちゃんと同じ中学校だった人に聞いてみても「ああ〜エリちゃん・・・」と認識はしているようだが、親しい人はいなく、目立ってとても人気者だったわけでもどうやらなさそうな印象を友人の反応から察した。

自分に取っては憧れの女の子なんだけどな。

らんま1/2の女らんまみたいな感じなんだけどな〜。

エリちゃんの家は空き家になっているよう。

みゆきちゃん

2人目はみゆきちゃん。

みゆきちゃんは保育園からの付き合いで、ずっと知り合いでした。

同じクラスですごく近所というわけではなく、比較的近い距離にいた。

子供の足だと結構遠かった15分くらい歩いてみゆきちゃんの家まで遊びに行っていた。

エリちゃんと違い、私の家には遊びにきてくれたことはなく、

「家に来るなら遊んであげていい」と言われていたので、ずっと私が遊びに行っていた形を取っていた。

今思うとなんだ偉そうに・・・と思うのだか。

その時の力関係は、みゆきちゃんの方が上だったので、その要求の飲んでいた。

しかし、みゆきちゃんとは本当によく遊んだ。

昔から知っている人だったので、

エリちゃんみたいに、なんか居なくなりそうな雰囲気は持っておらず、

ずっと地元に根付いているようなイメージだった。

しかし、小学4年生の時に、みゆきちゃんは引越して行った。

私に取って、一番中良かった人は、エリちゃん、みゆきちゃんだった。

その2人とも転校してしまうなんて・・・・。

みゆきちゃんとは、結局高校になるまで連絡を取っていた。

何度か電話もしたし、

中学生の時はあったりもした。

高校も同じ高校になったので、「またみゆきちゃんと会える!!」と思っていたのだが、

雰囲気が随分変わってしまい、同じグループではないというか、

しっくり来ず、小学生の時の、「みゆきちゃんの方が上」という状況が崩れてしまった。

結局、同じ高校になっても、クラスは別なので始めは挨拶していたが、そのうち挨拶すらしなくなっていき、高校入学まで続いたみゆきちゃんとの縁も高校で切れてしまった。

みゆきちゃんが住んでいた家は、家から少し離れていて、通りがかりにとおることもない場所にあるので、小学4年生(1990年)を最後に、訪れたことはなかったが、

2023年になって家の前まで散歩してみた。

どうやら、人が住んでいる気配がするのだ。

おじいちゃん、おばあちゃんはもう住んでいないとして、

親戚が住んでいるのか、

みゆきちゃんか、みゆきちゃんの妹でも住んでいるのか?

とにかく誰かは今も住んでいた。

それが何だか嬉しかった。

みゆきちゃんの家の横の道を歩くと、

当時遊んだ記憶が蘇る。

家の軒下で遊んでいた際、

蟻地獄を「こっこ」と呼んでいたみゆきちゃん。

「これ蟻地獄じゃない?」と言うと、激おこして泣かせてしまった記憶が蘇った。

横の坂をみゆきちゃんと近所の学年違いの女の子とみんなで遊んだな〜。

子供がたくさん集まって遊んでいる光景が蘇る。

休日だと言うのに、人もいない、子供もいない、すっかり寂しくなってしまった私の町。

一番の理想は、自分たちが今度は自分達の子供と一緒にこの町で生きれれば一番良かったんだろうな。

みんな都会に出て行って、誰もいないなんて、あの頃は想像していなかった。

近所の友達とまた、近所に住んでいつでも遊べる距離にいたい。

大人になっても、

子供のようなことを考えてしまう。

PVアクセスランキング にほんブログ村