「人と比べて」恵まれていない部分もあれば、恵まれている部分もあるはずなのに、恵まれていない部分にばかり嘆いてしまうことがあります。

もっと言うと、そもそも「人と比べる」のではなく、本当の自分が必要としていること以上のこととまで比べてしまっていないか?とハッとすることがあります。

裕福な家と私の家

私の家はお金持ちではなく、どちらかというとお金で苦労してきています。

それでも自分の地元では私の家くらいが標準ですので、そこまで嘆くこともないですが、

東京に出てくると明らかに生活レベルに違いがあります。東京での「標準」に達していない状態なのです。

学食のご飯が買えない

大学の学食で、みんなが昼ごはんを買えるのに、私は買えず学食で定食をみんなが食べる中、一人自分で作ってきたおにぎりを食べます。

教科書が買えない

教科書も高くて買えません。どうしても必要な英語の教科書などは書いましたが、専門科目の教科書は大抵試験前に大学図書館で借りるか、借りられていたら一般の図書館で所蔵を探します。

どうしてもない場合のみ仕方なく購入しました。

利子あり奨学金を借りる

大学生にして300万円の借金をしました。自分では借りるつもりはなかったのですが、親が借りてくれというので借りました。

別に親にお金を渡したわけではなく自分の生活費にしたのですが、返すのに15年かかりまして、その間も給与がとても安い期間が続き、生活がいっぱいいっぱいの中、ブラック企業を辞めることができない大きな原因に奨学金返済が滞ることへの恐れでした。奨学金っていうと聞こえはいいですが、借金は借金です。借りない方がそれはいいのです。

上を見てしまうと、自分はあまり裕福ではないのだなと気がつきました。10代後半から20代はお金に苦労しました。

やっと身軽になったときは30代半ば

奨学金を完済したのは30代半ばです。

なんとも晴々しい気持ちでしょう。この後の人生はローンは組まない!と身をもって思いました。しかしこのタイミングで貯蓄型生命保険の契約をしてしまいました。。。

30代半ばになると、友人のほとんどは結婚して子育てをしている最中でして、仕事はしていなく旦那さんと子供と戸建てや綺麗なマンションに住んでいます。

私は、借金をやっと返し終わって、一人で小さいアパートに住んでます。

何だか比べてしまうと寂しくなってしまいました。

しかし、仕事を一番長くやっているおかげで、それなりにスキルもついてきて、キャリアウーマンとはいかないまでもそれなりに仕事に対しては恵まれてきました。

(その後40歳になってリストラされるのですが・・・・)

人と比べる、上を見ても仕方がない

自分より恵まれている人と比べる

自分より恵まれていない人と比べる

どちらも意味がないなと、比べてばかりいて、自分で勝手に心乱されていることにハッとしました。

上は際限なくあって、それを追い続けてもゴールはありません。

下を見ても自分の心がほっとすることはありません。怖くなるばかりです。

幸せの基準は全て自分の中にしかないのだと思うのです。

そうしたら、もっと欲しいものはあるけれど、自分の力が及ばないことはともかく、自分の力が及ぶことに関しては全て納得して選択してきてそれなりに満足していることに気がつきました。

どうにもならないことを嘆いていても何も変わりませんが、

どうにかなることは、自分の好きにしてもいいのだと思うと楽しくなってくるのです。