「是非ここで活躍したい!」
こんな会社では、大抵、本質的なコミュニケーションを求められるため、表面的な自己分析や志望動機では、なかなか突破できないと痛感。思考力が非常に求められます。
ここでいう「思考力」は、こんなことです。
- あらゆる経験や事象を様々な観点から分析
- 解釈
- さらに自分の行動に落とし込んでいく力
見送り理由
エージェントから事前に聞かされる、「面接でのお見送り理由」はこんな情報です。
キャリアの節目での決断、判断について、経験から学ぶ、失敗から学ぶという姿勢はあまりできて おらず、非常に感覚的
- 志望動機がまだ固まっていないのか、表現があいまいで、弊社でやりたいという気持ちはあまり伝 わってこなかった。
- 今後のキャリア展開において活かせる強みや、これまでの経験を通しての学びなどの考えが浅く、 アピールするポイントが非常に抽象的。
- 志望動機が漠然としており、どうして弊社なのか伝わってこない。 やりたいという気持ちが先行し、 その中身が整理できていない。
実際に、私もこのような理由でお見送りとなったと、フィードバックが返ってきました。
お話の内容に具体性がなかったり、ただ単に経験を整理して話すだけでは、評価につながらないのです。
事前準備の対策
ではどうすればよいのか?
これまでのご経験を一度きちんと整理し、ただ整理するだけではなく、一歩も二歩も踏み込んで、
- 思考→そこから何を学んだのか→今後にどう活かせるのか
- アウトプット→書く→声に出して言ってみる
- 疑う→本当にそれでよいのか?
「解釈」のワーク
その企業を知る
応募職種について深く知ることが大事。これを押さえていないと、志望理由がどうしても漠然としてしまいます。
ホームページ内容を隅々まで熟読するのは必須。
特にポイントは、理念や事業展開、個々の事業部のページなどは、注力して理解するべし。
その上で下記を書き出します。
- 企業理念は、どんなものですか? 簡潔にまとめてください。
- 何が実現できる企業なのでしょうか? 具体的にまとめてください
これまでの経験を棚卸する
- これまでの人生において、最も成功したといえる事例を3つ挙げてください。
- これまでの人生において、これは失敗であるという事例を3つ挙げてください。
- 上記で挙げたそれぞれの体験から、ご自身が「学んだこと」は何でしょうか?
- 上記から、強み・弱み(今後の改善が必要な点)は一体何だといえるでしょうか?
具体的な面接対策へ
ここまで来たら、あとは志望理由を固めていきます。
面接においては、下記3点は必ず聞かれます。ここで説得力のある回答ができるかが肝です。
- 転職理由
- 自分のなりたい姿
- 志望理由
自分が「なぜ」今この 会社を応募しているのかを、詰めておきます。
実現したいこと ⇄ 転職理由 ⇄ 志望理由
上記を常に頭に入れながら、想定質問に対して、具体的に回答してみます。 そしてその内容を客観的に(自分が面接官になったつもりで)見直し、ブラッシュアップしていきます。
- 学生時代はどんな人物でしたか?
- 自分の人生において影響を受けた出来事は何ですか?
- 今勤めている会社に組織コンサルを行うとしたら、何を行いますか?
- どうして弊社で働きたいと思うのですか?
- 弊社でどういった事を行いたいですか?
- 転職をするにあたり、何か努力はしていますか?
- 仕事での成果と、それを出せた理由を教えて下さい。
- 10 年後、15 年後の自分のビジョン(なりたい姿)を教えてください。
- 現在の職業と弊社でやろうとしていることの違いをどのように認識していますか?
- 仕事に対して何に喜びを感じますか?そして、なぜそう感じますか?
チェックポイント
- 結論から話しているか?(結論⇒理由の流れで話す)
- 表層的な一般論になっていないか?(本質的な内容を、自分の言葉で)
- 必ず複数の質問を用意する。(ヒアリング力、企業への興味をアピール)
面接官を見て自分が働くに相応しい会社か判断
ここまでロジカルに見てきましたが、結局のところ相性があうか否かってところも結構大事かと思います。ここは感覚的なところをあまり無視できない部分ではないでしょうか。
実際に面接を受けてみて、面接官へ質問できるので、そこで逆に準備していたことをふまえてこちらも自分が働くに相応しい会社かの判断できますね。