ドラマ「白線流し」への思いをつづる

1996年1〜3月までにフジテレビの木曜10時に放送されたドラマ「白線流し」。ドラマ終了後も何回かドラマスペシャルとして単発で、主人公らのその後について描かれていた。

ドラマが終わってめでたしめでたし、でなく、夢を追いかけて叶えた後の挫折なども描かれていた。

このスペシャルドラマももうやらないのかな・・・と寂しく思っていたんですが、出演者の長瀬智也さんが引退されるとのことで、「もう復活はないのか・・・」と思いをはせております。

このドラマの見どころ

信州松本が舞台のドラマ。ロケの多くは実際に松本で行われて、日本の地方都市らしい街中の風景や、街中からアルプス山々が見えるのところは「信州らしい」景色だった。

ドラマって「セット」での撮影が多い印象ですが、白線流しに至ってはロケシーンが非常に多い。

映画のようにいろんな場所が出てくるのです。

そして、放送は冬の季節でしたが、ドラマは四季が描かれていて、長期での撮影が行われていたことがわかる。

残っている記憶の限りですが、当時ドラマ開始前の紹介番組で、この長期に渡る撮影へのこだわりと、「北の国から」のようにシリーズ化していって国民から愛されるようなドラマにして行きたいと番組の制作の方がおっしゃっていたことを覚えています。

物語の始まりは

高校卒業を前にした男女7人の青春物語。長野県の高校に通う園子(酒井美紀)は、地元の大学をなんとなく志望していたものの、本当は自分が何をしたいかわからずに進路で悩んでいた。ある日、園子は自分の机に不思議な点々を見つけ、やがて星座の落書きだということに気づく。それは定時制のクラスで同じ机を使っている、渉(長瀬智也)の手によるものだった。

全日制と定時制の生徒では、境遇があまりにも違う。境遇とは家庭環境があまりにも違い、親に頼れない子供が定時制にはいるのだ。

私は、このドラマ当時中学3年生、高校受験の真っ只中で、ドラマを見る余裕がなかった。

だからよく覚えているんだが、実際私の地域でも定時制がある学校は限られていて、確か地域の一番の進学校だけが、定時制があった。

白線流しもこれと同じパターンで、成績が優秀で、この後有名な大学へ進学していくであろう通う生徒が通う高校、綺麗な制服姿の生徒が下校する中、同じ歳の私服姿の定時制の生徒が登校していくのだ。

ただ、このドラマは何か大きい事件が起こったりしないのだ。

誰にでも起こりえそうな日常と、私にとってはこれから起こり得るかもしれない青春の1ページが描かれているのだ。

空も飛べるはず

スピッツの名曲は、このドラマのテーマ曲であった。

ドラマが終わって、多分もう若い人達は知らない物語、同じ世代の人でも覚えている人って少ないかもしれない、正直地味なドラマだったかもしれない。

でも、この曲はみんなきっと知っているよね!!

君と出会った奇跡が〜この胸に溢れてる〜 

あの前奏のギターが聞こえると、胸がざわつきます。

そして、この曲は卒業する時に部活の壮行会で、後輩に向けて歌った(みんなでだよ)思い出の曲です。

ドラマ終了後の物語

ドラマ放送当時は、見れなかったんですよね。受験期間で。

ドラマ終了後に、スペシャルドラマとなって、2年に1回位のペースで放送されていたんです。

ドラマ当時は中学生私は長野県に住んでいたんですが、

スペシャルドラマが放送される頃には大学進学で東京に出てきていました。

そして、スペシャルドラマでも主人公は、浪人したのち東京の大学(早稲田大学)へ進学して、

7人の友人はそれぞれの道を歩んでいくながで、変わっていく姿が描かれていました。

私は、主人公とどこか重なるところがあったのか、このスペシャルドラマから「白線流し」が特別な存在に変わっていきました。

田舎から東京に出てきて、一人暮らしをするとうことで、複雑な感情が芽生えていました。

「思っていたのと違う」

「自分ってなんて無力なんだ」

「寂しい」

「長野の景色が懐かしい」

「息が詰まりそう」

こんな心境でした。大きな悩みがあったわけではないけれども、

「自分てなんてちっぽけな存在なんだ・・・」ってことが、

東京に出てきて身をもって体感していたのです。

主人公も似たような思いがあったような・・でもそんな気持ちに折り合いをつけるというか、

決断をしていくのです。

ドラマでハッピーエンドになった2人もそれぞれの道で上手くいかないことで、

別れを選ぶとうとになる。

別の人と結婚する。

など、ドラマの先の姿の方が、何だかリアルでした。

白線流しのロケ地へ行って、

白線流しをした川

主人公達の通っていた高校の校舎(松商学園)

巡って、心の整理をして、小さい自分が前にすすめなくなった時に、

一歩でも踏み出せるように、チカラを借りるために訪れたりしました。

ドラマに寄り添ってもらったとう形で、気持ちが救われたり、助けられたりもしました。

お守りのような存在でした。

だから、シリーズが放送されなくなってからも、

いつかまた復活して欲しいと願っていました。

出演していた人達は、今でも活躍している人もいれば、あまり見かけなくなった人もいる。

その後、出演者の中で一番輝きを放って活躍されているTOKIOの長瀬智也さん。

白線流しの時の繊細で朴訥とした青年を演技は素晴らしかったし、

その後見せる長瀬さんらしいワイルドな姿とはまた違った役で、思い出すと心が澄んでいくような空気を運んできてくれます。

もう一度、長瀬さんが演じる「渉」に会いたかったです。

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