私のばあちゃんは大正生まれです。
10年前に亡くなってますが、今現在もし生きていたら90代後半です。
ふと、ばあちゃん用語を思い出しました。
JRは国鉄
国鉄がJRになったのは1987年。私はギリギリ記憶にあります。国鉄がJRになるというニュースの記憶が。
私にとって、列車と言えば、もの心ついた頃からJRでしたが、
ばあちゃんにとって、これまでの人生列車と言えば、ずっと国鉄だったのです。
かなりJRが浸透してきたにも関わらず、ばあちゃんは一向にJRというネーミングを覚えません。
ばあちゃんが国鉄と言い続けるものだから、私は自動的にばあちゃん用語を変換できるようになっていきました。
私は幼かったので、最初はJRなのに国鉄と呼び続ける間違いが腑におちていませんでしたが。
列車は汽車
そもそも呼び方が混在していてわからないのですが、
- 列車
- 電車
- 汽車
どれもまあ話は通じますが、私はそれでも汽車と呼ぶことに抵抗がありました。
汽車って言ったら、SLだと思っていたからです。
電気で動く方が電車で、石炭で動く方が汽車というようなイメージで。
新幹線だろうが、特急だろうが、ばあちゃんが列車を呼ぶ時は全て「汽車」。
幼かった私は、これまは腑におちず、ばあちゃんが汽車と呼ぶと、
汽車じゃなくて列車だよ!
とよう訂正してましたが、私が大きくなるに連れ、ばあちゃん用語を上手く変換して会話できるようになりました。
ちなみに、いくら田舎だったとはいえ、使用する区間はばあちゃんが若かれし頃にとっくに電化しているので、汽車はさすがに使うことを諦めて欲しいところでしたが。
バスの停留所は駅
これはね、停留所という言葉を覚える前に、バス停の事を駅と教えられてしまいました。
なので私自身、ずっとバス停のことを駅と呼び続けてしまってました。
小学生の半ばになったくらいに、バス停は駅ではないとテレビとかを見ていて認識するようになりました。
当然、バスが列車の駅で止まれば、そのバス停の名前は○○駅という名前になるのですが、
そいういった意味ではないのです。
しかし、バス停を駅と呼ぶのは、地元では常識だったので、在る意味方言だったのかもしれません。
テレビ関連は全てNHK
近所の同級生が、NHKで働いている!とばあちゃんが情報を持ってきました。
NHKって入社するのはかなり難関と認識していて、時は就職氷河期真っ只中。この情報はかなり怪しいと睨んでおりました。
私の親は、「誰々さん家のなんとか君は、できるのにそれに比べてお前は」という嫌な言い方をしてくるのですが、近所の同級生がNHKで働いていると聞きくと、案の定この言い方を私にしてきました。
そこで私は大人になった私は反撃。
ばあちゃんは、「なんの仕事をしているのかわからなくて、テレビっぽい仕事をNHKと言っているだけでないの?」
そしてこの予想はまさに的中。
正確な情報は、「声優の専門学校に通っていて、バイトしながら生活している」でした。
声優がなんなのかわからない→アニメとかの声を入れる仕事と説明される→アニメ→テレビ→NHKとなったようです。
年齢を重ねると新しい言葉を覚えれない
私が子供の頃、東京ディズニーランドができて、今でも人気だと思いますが、当時もかなりの人気でした。
祖父母は、新しい言葉を正確に覚えるというか、聞き取れないのか、ずっとデズニーランドと言ってまして、幼い私はこれまは腑におちず、
デスニーじゃなくて、ディズニーだよ!
と何度も言い直させたことを覚えてます。
しかし、40歳になると、この祖父母の気持ちがわかります。
ニュアンスまでは聞き取れてわかるんだけど、正確に覚えることができない。
新しいことが吸収しなくなってくる。
今ならめちゃわかります。
30歳くらいまでは若者のトレンドについていけてたのですが、30歳を越えたあたりからキャッチアップできなくなっていき、40歳になった今、大分別のカルチャーだなとその埋められない差に時代の流れを感じるのです。
ニュアンスが通じれば、まあそれでいいでないかい。
大人になったな私。