サラリーマン生活40年 2021年時点の中間報告

現在40歳、社会人になって18年になります。会社員の定年60歳まであと20年あります。ちょうど折り返し地点。

私の同世代はバブル崩壊後、ちょうど10年後に社会人になる時期を迎えました。

終身雇用が崩壊とか、45歳定年とか色々言われてますが、私としてはとっくにそうなっとるがな!です。

就職氷河期からのスタート

くそぅバブルめ・・・

バブルって何それ美味しいの?です。知らんがなです。バブルからちょうど10年ってことはバブルの恩恵を得ている世代が10歳上になり、つまり当時のアラサー社員から上は、日本が右肩上がりで急成長する時代に就職している。バブルの恩恵など受けないどころか、自分が社会人のスタートが切れないなんて思ってもみなかった。

氷河期時代の就活は本当に辛かった。社会人の経験をしてきた今ならもっと上手く就活をやれたよ!努力が足りん!と思うツッコミ所はあるにしろ、自分と自分の周りを含め、簡単には就職ができなかったことは確か。

当時は、団塊の世代がまだ現役世代の頃なので、人が余っている状況が続いていた上に、先の見えない不況が10年も続いている状況。若い人をたくさん採用できるスタミナがある会社がたくさんはなかったのである。

さらに、この頃「派遣社員」というものが一般化していた。今までの時代では一般職と総合職とで入口が分かれていて、一般職が事務職など女性向きな仕事の受け皿だったが、この当時になるとほとんどは一般職が派遣社員という外部委託のような形に変わっていたため、総合職での就活となるが、表向きは男女平等だが、中身は男性有利な採用だった。

決まった就職先

友人は、大学卒業間際にゼミの先生のツテで弁護士事務所の契約事務が決まり、他の友人は派遣会社に登録して卒業式の後に、4月から派遣社員として勤務が決まった。

私はというと、卒業しても仕事は決まらなかった。第二新卒という言葉は辛うじてあった。そして、何とここに来て有効求人倍率が1.0を遂に越えたという良いニュースが出たのです。2004年頃ようやく氷河期から抜けていくことになり、有効求人倍率がどんどん上がっていくようになります。

当時の就活はリクナビを使うのが一般的でしたが、大学からの推薦とかもっと活用すればよかったなと後悔していますが、ともかく卒業してしまった今どちらも使えません。リクナビNEXTは転職用のサイトなのでこっちも使えず、私は結局ハローワークを頼ることにしました。

ハローワークで紹介してもらえる求人はどこも小さいところで、新卒でお世話になるには少し心配な規模でしたが、ハローワークにはリクナビではなかった事務職がたくさんありましてほんの1週間位で就職先が見つかり採用されました。まあ、ここがブラック企業だったのですが。。。

労基署の立ち入り調査がやってきた

とある日、中年の人が数名で突然やってきました。どうも雰囲気があれだ、お役所からの調査っぽいぞと空気を察しているとやはりそうでした。

残業代未払の是正ということで、社員としては何てありがたい!ですが、社員もしくは辞めた人からの告発によるものでして、社内の雰囲気としては歓迎されていない人達として扱われていた。社員側にとってはいいことなんですが、ワンマン経営なので、社長に味方をしないといけないという独特の雰囲気があって、労基署の人達を厄介者扱いしていました。変なの。

しかし労基署のおかげで、未払いの残業代が振り込まれまして、さらに今までは残業を強いられて22時位まで帰れなかったところ、定時で帰ることができるようになりました。よかったよかったです。

リーマンショックで転職機会を失う

就職して3年半くらいのこと、仕事にも慣れてきたけれども、パワハラが酷くて、、当時パワハラなんて言葉はなかったので、イジメという表現に近いものがあったと認識しています。私はよくターゲットになっていて、新入社員が入ってくるとそちらがターゲットになって自分の方は落ち着くなんて状態が繰り返してた。

その社員が辞めると、今度は自分がまたターゲットになってしまい、ちょうど2008年がターゲットになっている頃だったので、転職をしたかったが、ここでリーマンショックがありまして見事に求人が冷え切っている状態。

この時リクルートエージェントを利用しましたが、27歳だったら転職はできそうなものの、正社員での雇用は難しく、ただでさえ少ない年収よりも相当な年収ダウンになるような求人しか紹介されず転職ができない状況でした。一度派遣社員になると、そこから正社員になるのはなかなか難しいというのは、自分の周りの人をみていて思っていたことだったので、ここはなんとか辛抱して残るという選択をしたのです。

会社なくなる

ワンマン経営の会社だったので、どう考えても自分の定年まではこの会社は存続しないのですが、私はまだ20代だったので会社がなくなる前にいずれ結婚して辞めるだろうと思ってました。

しかし、会社がなくなる方が先にきました。

どうなったかというと、退職ではなく、勤めている会社が買収という形で引き継がれることが決まったのです。ここから会社らしい会社にやっとこ就けることになるのです。

キャリアが変わる

ずっと一般事務をしていたのですが、ここでなんと社内でキャリアアップの機会が巡ってきました。はっきり言ってしまえば、自分の単価が上がるスキルをつけれるチャンスです。

このチャンスが巡ってきた背景は、自分の実力ではありません。運がよかった。

年齢が社内では比較的若く30代半ばであったことと、この会社は男女比が5:5で、同世代の殆どの社員は時短勤務だったので時間拘束が長い仕事をやってくれる人が欲しかった部署があった。とういうことで、やってみないかとお誘いされました。

リストラ

外資系企業でありまして、日本市場で売り尽くしてしまいました。ってことで人が余り始めました。と決まれば早い。リストラがどんどんされていきます。

周りがされている状況で、明日は我が身と思いつつも、実績をあげていたし、仕事もできるようになってきたのでまだ大丈夫だろうと思っていたら、ある日「辞めて欲しい」と言われました。

しかし、仕事も残っていたし、引き継ぐ先もないため結局は有給を消化できずに、転職活動もお預け状態で最終出社日を迎えました。

実際に転職活動してみると、募集している会社はベンチャーやスタートアップが殆ど。若手はたくさん欲しいが40過ぎはちょっと、、、というところが多いという印象です。でも必要としてくれるところがありましたので、何とか年収は維持して再就職ができました。

年齢という壁が確実に存在していて、この先はマネージメントスキルなどの実績を積まないと厳しいぞという印象を受けました。自分の給与は高給取りというわけではない部類ですが、この先転職で給与が増えるかはハードになってくると思った次第です。

この先の20年はどうするか

ずっと同じ会社に勤めるには少々長い時間があります。同じくらい今まで勤めて来たのだからできなくはないですが、時代の流れとして会社がどのように存続していくかなども踏まえ、会社に依存していくことはしない方が得策だと思ってます。

一方、自分が新卒の頃、人気があった企業と結構違うんじゃない!?と思ったら案外変わっていないことを知りました。となると案外変化のスピードは遅いとも捉えられますが、それでも名だる企業がこの20年で経営が厳しくなっていったり、入社すれば将来安泰という企業だって、この先どうなるかはわかりません。

私は、就職した時点で将来安泰な会社でないことがわかっていましたが、リストラをされるまではどこか他人事と思い、その前に逃げれると思ってました。

いつか転職しなければ、と思っていたが、タイミング的にも「今でしょ」というときだった。それで会社から条件を提示されて辞められるのは、結果よかったかもしれませんが、人から辞めろと言われるのではなく、自分で決めたかったショックは残ります。

はてさて、そこで無職生活もそろそろ終了です。こっからは第二の社会人生活のスタートです。