40年間ありがとう松本パルコ

2025年2月28日

この日松本パルコが閉店してしまいます。

閉店前に、松本パルコに行ってきました。

誠に勝手なもので、

松本パルコには久しく行っていませんでしたが、なくなってしまうことはどうしても寂しいです。

今でも必ず買い物に行っていたら閉店なんてしないのですから。

いつまでもそこにある気がしていて・・・

「松本にはパルコがある」って

松本が栄えている証拠と言いますか、誇りと言いますか。

私は松本市民ではないですが、やはり松本の誇りである存在が松本パルコで今現在もあると思ってます。

今回は個人的な私とパルコとの思い出を振り返ってみたいと思います。

初めてのパルコは松本パルコ

初めてパルコを知ったもの訪れたのも松本パルコでした。

私が小学生のとき、平成初期のころです。

母に連れてこられた時のことを今でも覚えています。

信州大学病院を退院して

この頃、母は病気になり信州大学病院に長いこと入院していました。

私が小学3年生の時。ほとんどの時間を母は病院で過ごしていて、祖父母と一緒に暮らしておりました。母の病気が治り、退院してから、再び松本に連れてこられました。

私は、松本には母のお見舞いにしか訪れたことがなかったのですが、(小さいころはアルプス公園に連れてきてもらったことはありましたようです)お見舞いではなく、今回は買い物に連れてこられました。

それがパルコです。

母は入院していた頃にパルコを同じ病室の人に教えてもらったみたいで、来てみたかったとのことでやってきました。

ただ、小学3年生にとっては面白みがある場所ではなく、つまらん場所ではありました。

化粧品売り場、婦人服売り場を連れ回されてかなりつまらなかったような気がします。

母お気に入りのラルフローレン

母は、勤めていた会社の社長の娘が、ラルフローレンの服を着ていたので、それを真似て松本パルコに行くたびにラルフローレンで買い物してました。

「メーカー品だよ!」とラルフローレンのことをそんじょそこらの服とは格が違うんだという表現をしておりました。

何回連れてこられたことか・・・・というくらい、小学3年の子供であった私が、中学生くらいになっていたと思います。

中学生になった頃は、私も買い物に付き合っているんだから・・・とラルフローレンでTシャツを買ってもらった記憶があります。

上層階で食べたランチ

一番上の階にカフェレストランみたいなお店があって、トレンディーな(バブルの頃です)雰囲気のお店でした。あまり子供が入りずらいような感じでしたが、置いてあるものはちょっと洒落ていてパスタからクレープのデザートやらを食べたことを覚えております。

姉妹みたいですね

母の買い物の付き添いをとにかくさせられていた私。小学6年生くらいだったか、中学1年生くらいだったかと思いますが、この頃よく店員さんに言われていたのは「姉妹ですか」というお世辞です。

母と私は30歳以上の歳の差があるので姉妹には見えないはずなんですが、このセリフを最初に言われたのもパルコでした。

私としては心外や!って気持ちでしたが、母はとっても嬉しそうでした。

確か、この日2回くらい連続で「姉妹ですか」と言われたな。

この頃はまだ松本パルコは今よりも小さかった昔のパルコでした。

1996年の増床

正直松本パルコってダサいイメージがありました。トレンディーを引きずっているというか・・・

そのパルコがリニューアルしたという話を聞きました。正直あまり期待していなかったんですが・・・!?

高校生になった私

高校生になってから、服に大変なるこだわりというか、周りの友達がこだわりを持っていて、服がいけていることがステータスになってました。

特に近くのジャスコで服を買うなんてもってのほか。ダサい人となって、グループというかスクールカーストが降格してしまうので、雑誌に掲載されている洋服ブランドを購入することに必死でした。

松本パルコに行けばそんな服が手に入るので、今まで母の付き添いだった状態から、完全に自分ごととしてパルコに連れて行ってもらうことが増えました。

東京のパルコみたい

そんなタイミングで、松本パルコがリニューアルオープンしたんです。

初めて訪れた時はもうびっくり。

面積が格段に増えて、今まで暗い雰囲気だったのが明るく開放的に!

置いてある品物、お店もおしゃれで可愛い!素敵!

渋谷のパルコみたいな雰囲気なんです!!(この頃は渋谷のパルコは行ったことあります)

すごく感激しました。

そして誇り高い気持ちに!松本だってパルコがある!

日本の皆さんに自慢しちゃいたいくらいな気持ちでした。

5HORN

Screenshot

パルコでお食事するところと言ったら5HORN

イタリアンのレストランです。素敵で大人で、それでいて信州らしい雰囲気もあって

買い物して、5HORNで食事していくことが何より楽しかった。

東京にはもちろん沢山の素敵なお店があるけど、

気軽に入れるのに、高級感もあって、そんなところはなかなかないですからね東京には。

大好きだったヴェールダンス

今はもうないんですが、私が大好きだった服のブランドで「ヴェールダンス」というブランドがあって、このテナントが松本パルコに入っていました。

私がパルコに行くのはこのヴェールダンスで服を買うことが目的。

10代後半から20代前半向けで、non-noによく掲載されていました。

自分のイメージにもすごくあっていると思っていたので、

クリアランスセールで半額になっているのを狙って買い物をしてました。

CDを買ったHMV

CDだ主流だった時代を私は青春時代過ごしています。

リニューアル後の松本パルコの最上階にはHMVが入っていて、

服を買った後はここで音楽を視聴して、身なりを可愛くするアイテムを買ったら

心を躍らす音楽に出会うことができました。

あの頃は楽しかった・・・よかった・・・というセリフをいうようになったらもう年寄りだと思うんですが、本当に楽しかった。

自分の心で助けて欲しいとか、満たされないものとか

HMVに来れば、素敵な音楽が満たしてくれたんですから。

締めは地下1階の本屋

最後に雑誌を買って帰るのがパルコにきて最後にすることです。

いろんな雑誌を立ち読みして、いいなと思った雑誌を家でじっくりみたいので購入します。

ネットがなかった時代に戻りたいとは思わないですが、

ネットがなかった時代だったから面白かったことが沢山あったんですよね。

本屋には沢山の人がいて、特に女性誌のコーナーなんてびっしり人がいましたから。

松本パルコの地下1階は、本屋と無印良品とおしゃれな家具屋で、好きなものの塊でした。

巣立ちのとき、上京

高校3年で卒業式前、私は大学受験に失敗して、1年浪人することになりました。

受験勉強中は、おしゃれも、遊びも我慢してましたが、試験シーズンが終わり、4月になる前の間束の間の休みができたので、久しぶりにパルコに連れてきてもらいました。

卒業式のスーツはパルコで

私は私服高校だったので卒業式は、大学の入学式と兼用で使うスーツを購入する必要がありました。

入学式はお預けになってしまいましたが、卒業式はすぐなので、松本パルコでスーツを買ってもらいました。

受験勉強を必死に頑張ったのに、浪人になってしまうことに失望していて、息抜きにつれてきてもらったんですが、この日は買い物をこれ以上する気持ちになりませんでした。

髪を切って

買い物する気持ちになれないので、パルコの中に美容院があったのが目につき、受験で髪もダサいママになっていたので、スッキリしたく急遽パルコの中の美容院に飛び込みで入って髪を切ってもらいました。

家に帰ってきてから、切ってもらった髪型が気に入らず、襟足の癖毛がすごく気になってしまいました。

変な髪型にしやがって・・・と思い、その日自分で切ってもらったばかりの髪を顎のあたりまでハサミで切ってしまいました。母が悲しそうな顔をしたので、受験に落ちているタイミングでやけになって切ったと思われたようで、ああよくないことをしてしまったんだなと反省しました。

上京後は東京で買い物がほとんど

それから、上京して、東京で浪人をして1年後、今度は進学する大学が決まって帰省して、また松本パルコにきました。今度は1年前と違い晴れやかな気持ちで来れました。

大学に入って、まだ大学生のうちは帰省するたびに松本パルコで服を買ってもらっていましたが、社会人になると、自分で服を買う機会も増え、だんだんと松本で服を買うことがなくなっていきました。

段々と足を運ばなくなる

2010年代になると自分は30代になって、段々とパルコでしっくりくるものが手に入らなくなってきました。この頃はもう松本パルコで買い物をすることもなくなっていき、時代も変わっていく過渡期になっていました。

1996年にリニューアルした頃は、東京のパルコみたいでしたが、テナントも段々と地方のパルコらしいものに入れ替わっていきました。

2025年に訪れて

Screenshot

松本パルコに寄り付かなくなってから何年も経って、

ついに2025年で閉店することになったというタイミングでたまたま帰省できました。

閉店前に思い出の松本パルコを訪れました。

1階は華やかだけれども

人がいなく、閑散としていたらどうしよう・・・と思いましたが、平日にもかかわらず沢山人が訪れてました。今月で閉店するのに、どこも綺麗に商品が陳列されていて、閉店なんてするのかなと思うような華やかな雰囲気でした。

下から上まで全部の階をみてみる

昔自分が買い物したお店はあるかな・・・と思い全てのフロアを回りました。

記念に何か買おうかなと思いましたが、自分にとって馴染みがあったお店はすでになく、買いたいものが特にないこともあって、結局何も買い物はしなかったです。

昔はこのあたりにこんなものがあったな

こんなお店があったな

1996年のリニューアルから、テナントが沢山入れ替わって行って、

最後に自分が買い物した頃のお店もなくなっていて、なんだか寂しかったのと

時代が変わって行ったんだなということを受け入れる必要があるんだと

見せつけられました。

唯一、5HORNは1996年リニューアル当時からずっと通っているお店が残っていて行くことができました。お店の内装は一緒ですが、食事はなんだか違うな・・・自分の舌が肥えてしまったのかな?なんて思いながら、母と一緒に食事をしてきました。

ありがとうさよなら

もう何十回もきている松本パルコ。

お店を全部回って、時代が変わったんだということを受け入れるしかないということを実感できました。

今日訪れた時は、変わらない姿でだったけど

これからは、訪れることはできないし、

どんどん思い出になって行くんだなって思うと別れが寂しいです。

楽しい時間をありがとう

可愛い服を売ってくれてありがとう

楽しい時代を一緒に生きれてラッキーだったよ。

40年間お疲れ様。

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