特急能登は、2010年に役目をおえました。「えっ!もっととっくの昔にお役目を終えていたと思っていた」というのが私の感想です。だって、私は1997年9月に(軽井沢ー横川間が)廃線になった信越線で乗ったのですから。
乗車したのは1997年5月
この時私は高校生。友達と朝6時頃、信越線の特急あさまに乗りまして東京上野に10時近くに到着。その後山手線に乗り換え、原宿へ向かい、ラフォーレ原宿そして、渋谷109へとショッピングを楽しみます。
夕方前に、今度は新横浜へ向かいKinKi Kidsのライブへ!
ライブ後、新横浜から上野に戻りまして、この時時間は23時です。もはや特急はとっくに終電になっておりますが、なんと夜間に走る電車があるとな!
午前1時上野発の特急「能登」があります!この時、初めて信越線から金沢へ直接行けるのか!とこの時知りました。
各駅の到着時間が車掌さんからのアナウンスがありまして、長野到着が3時台ですが、能登へ到着するのは朝8時だったか、10時だったかです。朝になってるやん!!
消灯される!
深夜に運行されるのですが、座席は至って普通の座席です。
しかし、皆さん眠られるため、灯りは消えます。変な光景です。
特急の中で位なんて!
しかし、コンサート帰りの興奮もあり、慣れない環境でもあり、疲れてはいるけれども、なかなか眠れない。他の乗客もそれなりに乗車しているので、眠っていない方がなんか浮いてしまいます。
さらに、なんだかお腹がキリキリしてきて、体調が悪いのです。
横川駅着
横川ー軽井沢間の山登り&降り用の電車を連結する作業のため、横川で長い時間停車します。みんな寝てたところですが、深夜の横川駅ホームにでて外の空気を吸って気分を変えようと試みました。
深夜のホームは静まりかえっていて、なんだか不思議な気分です。
この後、碓氷峠を超え、軽井沢駅でまた峠越え用の車両切り離しで時間がかかります。
信越線をわりかし使っておりましたが、この時間のロスがとても嫌だったことを思い出しますが、今となっては鉄道の歴史を感じる体験ができていたことが貴重に思います。
1997年生まれの人がもう結構な大人になっているのをみると、こんなにも時が流れているのだなと実感してしまいます。自分が思っているよりもずっと、自分も歳を重ねているんだなとふと気がつきます。
1997年9月30日廃線
その4ヶ月後に、信越線の軽井沢ー横川間が廃線になり、信越線で特急に乗っ他のは、「能登」が最後でした。散々お世話になった「あさま」ではなく。でも最後に能登に乗れてよかったです。
なんと能登は別の路線で活躍!
信越線で活躍できなくなった能登は、上越線経由で活躍!
手強いど能登!
しかし、その後需要が減っていき、2010年に定期運転は終了。
その後臨時電車でたまに使われたりもしたようですが、2012年を最後に運転していない模様です。
北陸新幹線の経路
長野新幹線が、1997年10月から開業し、あさまは新幹線へ引き継がれます。さらに2015年に金沢まで延長し、北陸新幹線となりました。
つまり、あの時乗った能登と同じ経路を北陸新幹線が引き継いだってことになるんだなーと今更気がつきました。
能登に乗った当時は、この線路が金沢まで繋がっていることに大変驚いたくらいでしたから。