母と私は、

一緒にパルコにショッピングなんて行くと、お店の人に「姉妹ですか?」とよく言われたものです。

自分が20代の頃になると、母は50代。それでもまだ姉妹と言われることもあったのですが、

徐々にその機会は減ってきました。

姉妹と呼ばれなくなったのは、

私が20代後半、母が50代後半になった位からだと思います。

母60歳になる

今の60歳って若いな〜と思います。60歳に見えない!

しかし母はちゃんと年相応というか60歳になった感じでした。

でも60歳って今思うとすごく生き生きしてました。

退職して、

子供も社会人になって、

これから自分の好きなことするぞ〜と

いう感じで、

母を放っておいても好きになっていて安心だなと思ってました。

退職してから母は、パートタイムの仕事を探しましたが、

60歳で雇ってくれるところは見つからず、結局はそのまま年金生活に突入しました。

十分な貯金もなく、

退職金ももらえるような会社には勤めていなかったので、

退職金ももらえず、

その少ない年金でどうやって暮らしていくのか?と心配になってしまいます。

この頃、祖母は生きていて、祖母とも一緒に暮らしていました。

少しの間は祖母の年金が入ってきていたので、

すごく生活に困ったということもなかったのですが、

祖母も他界していよいよお金に困ってきました。

それでも祖父母が残してくれた家に住んでいるので住む場所と

最低限の生活はなんとかできているようです。

実家にいるのは母と兄

実家には兄がおりまして、

こいつが厄介。

母はいまだに手を焼いてます。

それでも1人で暮らすよりはそんな兄でもいてくれた方がいいのかも。

いや兄がいなかったら自分が実家にいたかもしれないですが。

それはまあさておき、

60代後半になってきてから、「母との会話」がスムーズにいかなくなってきました。

今まで普通に話していたスピードで話しても話についてこれなくなってしまったんです。

今まで、姉妹のかのごとく母と一緒に買い物に行ったり、

旅行に行ったり、

あーだこーだ色々言ったりできていたんですが、

子供に話かけるようにゆっくりとわかりやすい表現で話さないと段々通じなくなってきました。

一緒に生活しているわけでないので、

数か月に1回帰るので、前回会った時よりも「老化」がはっきりわかる変化を感じ取れるので、

それを認識した時はショックでした。

母はおばあさんになってしまっていたんです。

私は結婚もしていないし、子供もいません。

兄も一緒です。

母は孫がいないのにおばあさんになっていることに

申し訳ない気持ちになりました。

母が70歳を超えたら

70歳を超えたあたりから、

さらに老化が加速していて、一気に老け込んでいきました。

70歳手前で大きな病気をしてから、

今まで友人から誘われて行っていた食事にもいかなくなったせいもあるかもしれないです。

前は、1人でも積極的にいろんなところに参加していましたが、

そんなこともしなくなり、人付き合いらしい人付き合いはしていないようです。

60歳を迎えたあの生き生きとした様子から、

70歳を迎えて残りの人生のことを考えると

今まであまりネガティブなことを言わなかった母もよく嘆くようになってきました。

私も帰省するたびに

電話をかけるたびに

ネガティブなことを言われると、暗い気持ちになって聞きたくないななんて思ってしまうことがあります。

親孝行ができる有り難さにふと気が付く

先日母は、73歳の誕生日を迎えました。

美人ですらっと背が高い自慢の母。

年々おばあさんになって腰が曲がってきている様子を見ると同一人物なのかと疑ってしまうほどです。

私の中ではいつまでも若々しい母の姿があって、

それと今を比べてしまって勝手に嘆いているんだと思います。

歳はとったけど、

今も元気でいてくれて本当にありがたいです。

歳はとってはいるものの、ボケもせずに好きなことはやってくれています。

都会で1人頑張っていられるのも母の存在が大きいです。

私も今をもっと大切に生きようと思う今日この頃です。

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